外食産業二極化の運命を決めるレストランテック
2018/11/17発行の週刊ダイヤモンド
特集:お得x旨いxテック 外食新格付け
「外食新格付け」と題した外食産業の今とこれからについて、約30ページを使った特集記事があり即購入。外食産業で働くマーケターとしては共感ポイント多数の読み応えのある記事でした。
外食業界に今立ちはだかるのは人件費増加、人材採用難、原材料費の高騰...など課題は山積み。この特集では、外食企業の興亡の分かれ目は、既存事業とそのオペレーションの在り方を大胆に変える意思と行動力の有無にあると主張する。
外食産業は他産業に比べて、テクノロジーの活用が遅れている。しかし、人手不足や賃金高騰が問題となっているのは日本だけではない。だからこそ、テクノロジーを活用して外食産業を変革するレストランテックへの期待が世界で高まっているそう。
私自身も日々、自社飲食店の販売促進に携わっているなかで感じている二極化があります。徹底的に機械化を進めて、人間味のない効率重視の飲食店(究極は無人店になるのかも)、と人間味のあるサービスが充実している店に分かれていく。ロイヤルホールディング会長兼CEOの菊池唯夫さんも記事中のインタビューでお話されていました。そのなかでとても共感したのは「外食産業を含めたサービス産業は『人withテクノロジー』になっていく。テクノロジーによって、人が本源的な価値を生み出す部分、いわゆる"おもてなし"により集中できる環境をつくる。」という言葉。
今日は日曜日。この特集のなかでテクノロジーの導入例として取り上げられていた某回転寿司店が気になって、同じ店ではないが似たような営業形態を取っているお店に初めて食事をしに行ってみました。店に入るとよく銀行にある整理券を発行する機械から番号札を取り、機械的な音声で番号を呼ばれ、番号の振られた席へ自分で行く。タッチパネルでオーダーするとレールに乗ってお寿司が運ばれてくる。こういうお店に実際に足を運ぶのが初めてだったので衝撃の連続です。しゃりはもちろんロボットで作られたもの。ネタも握られたのではなく、乗っかっている感じ。店内は17:00には満席で待っているお客様もたくさん。これはこれで、お客様に提供する価値を明確にし、徹底的に取り組んでいますね。普段行かないお店に足を運ぶのは、いろんな意味で勉強になりました!
ただ自分は、テクノロジーの力を借りながら、徹底的に人間にしかできないことを研ぎ澄ませていく方向を取りたいと強く思うのでした。
何か共感する部分がありましたら、★スターを押して頂けると嬉しいです♪